BL
□親子みたいに
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「はー…綺麗だな…」
平助は満開の桜を見上げながら、感嘆の息をもらした。
「オイ、平助。上ばっか見てるとはぐれるぞ」
前を向くと、人混みの中で、土方が苦笑していた。
平助は人波をかきわけ、土方の隣に立った。
「土方さんが桜見に行こうって言ったんじゃねえか」
「お前はも少し前見ろよ」
手でも繋ぐか?とからかうと、平助は顔を真っ赤に染めた。
「ガキ扱いすんじゃねぇよっ!!」
「冗談だよ」
土方は平助の頭をポンポン叩き、腹減ったな、と近くの店に入った。