BL
□親子みたいに
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今度は人通りの少ない道を通り、ゆっくり歩いている。
「…俺そんなにガキに見えるかな」
「あ?…あぁ…さっきのか…。そんなん、親父と間違われる俺よりマシじゃねえか」
土方が心底嫌そうに顔を歪めたので、平助は思わず笑ってしまった。
「何だよ、笑うなよ」
「お父さん」
平助はケラケラ笑って後ろから土方に抱きついた。
「おいっ」
「…また、連れてきてな……。…お父さん♪」
「てめぇ…ンな生意気なガキ、もった覚えなんざねぇ…よっ、と」
土方はいきなり平助を抱き上げた。
「は!?下ろせよ!おい、土方さん!ごめんってば!」
「軽いな、お前」
そこには、本当の親子みたいな土方と平助と姿があったという。(パパラッチャー・総司談)
*END*