BL
□最大級の愛
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オレは考えるより先に、揚羽を布団に押し倒していた。
「…何。やる気になった?」
「…別に。お前が物欲しそうな顔しとるから」
その顔で何人の奴を誘った。何人の奴に触らせた。
お前は誰を愛しとるんや。
「…なんて、聞いても無駄やろな」
「は?」
「何でもあらへん。…な、お前が女役でええやろ?」
耳元で囁くと、揚羽は肩をビク、と震わせた。
そんな怯えんでもええのに。慣れるはずないもんな。こんなの。
痛みや恐怖を押し殺して、こいつは今まで生きてきたのだろう。
そう思うと…、ヤバい、泣けてきたで、おっちゃん。
オレ、意外と涙もろいんや。
「ああ。いいぜ」
「んじゃさっそく」
揚羽の下半身に手をやる。
男に興味はないが、ここまでくれば後には退けない。
指を入れて少し動かすと、こいつは何とも色っぽい顔をしてくれる。
このとろけたような顔は、何故か普通の女よりそそる。
揚羽の七不思議やな。
「んっ…、…そんなこと、しなくていい」