BL
□ご褒美
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「ハイ、ご苦労様。いつもありがとね」
「ん」
いつも通りデミックスに報酬を貰うロクサス。
いつもならさっさと次の任務へ行くが…。
「ん?何だよ、じっと見て…」
デミックスはシタールを弾く手を止め、ロクサスを振り返る。
「いや、いっつもデミックスは俺に任務頼んでるけど…結構苦労してんだぜ?こんなんじゃ割に合わねぇよ」
報酬を不満そうに見て抗議する。
普段あまり反抗しないロクサスにしては珍しい。
「何だよ、欲張りだな」
「だって…」
「じゃあお前は何が欲しいんだ?」
「それは…」
「欲しいもんがなかったらいいじゃねぇか」
再びシタールに集中するデミックス。
「でもー…」
「あぁ!!もう!!うるさいなぁ」
「え?…っん!?」
いきなり自分の唇に触れた変な感触。
「ホラ、これでいいか!!」
「……///」
ロクサスはわけがわからずコクコク頷く。
「じゃああっち行けよ」
ロクサスは急いで自分の部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ。
「何か…気持ち悪かったー…泣」
それからロクサスはデミックスにねだることをしなくなったとか。
*END*