BL
□夢のまた夢
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「ぅ…っ、ふ、やぁ…っ」
「ふふ…此処がいいんだろう?土方君…」
太陽が高く昇る真っ昼間から、閉めきった部屋で男二人が絡み合っていた。
「やめっ…、いと…ぉ…っ、も…、ダメっ…!んぁっ!!」
「くっ…」
伊東が土方の中に欲を出しきると、土方は涙を流し、顔を紅潮させた。
「僕にだけ、だよね?そんな弱いところを見せるのは」
伊東は優しい、しかしどこか妖艶な雰囲気の笑みを浮かべ、土方の涙を指で拭った。
「…こんな面、お前以外に見せられるか…っ」
土方は照れ隠しに伊東の唇を躊躇いがちに啄む。
伊東はそんな土方を愛しく思った。
「…前も、君からしてくれたことがあったよね」
「ばっ…、あれは仕方なくやったんだよ!」
「じゃあ、今も仕方なく?」
伊東が子供に問い質すように優しく言うと、土方はサッと目をそらし、口を開いた。
「……好きだよ」
そう言って再び恥ずかしくなったのか、土方は伊東に抱きついた。