サンホラ

□ミーシャ脱出劇
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―ごめんね…エレフ。誰かを犠牲にしてまで私は抗えない。儘…運命に従うでしょう…―




冷たくて暗い、普段は誰も来ない場所。

其処には何人かの兵と一人の娘がいた。

「ヒュドラよ…受け取りたm「いいのかしら!!」

突然、娘―ミーシャが叫んだ。

「な、何だ…」

殺そうとしていたスコルピウスはいきなりのことで驚いている。

「…知ってるんだから…スコルピウスが…エレフを好きだってこと…」

「なっ、何故それを!!」

「言っちゃうよ?エレフに」

「フ、フン…死ねば物言えまい」

「兄さんの眼、紫水晶なんだけど…知ってるよね?人の死期が見えるって。他にも色々…兄さんは冥王さまの器なんだよ。きっと死んだ私の声も届くハズ…わかるよね?どうなるか…」

「は!?やめろ!!それだけは絶対!!」

「だったらこの縄外して?痛いの、これ。そして生け贄なんてもうやめて。そんなことしても何の解決にもならないんだから」

「いや…それは…」

渋っているスコルピウスを見るとミーシャはニヤリと笑った。

「知ってるんだよ…スコルピウスがエレフをオカズにして(自主規制)してたり、エレフの髪の毛大事に持ってたり、一日中エレフのこと考えてるんだよね!!!」

「やめろぉぉぉぉ!!!特に最初の、女の子が言っちゃいけない言葉だろ!?」

「ちゃんと規制したよ。…ねぇ、どうするの?エレフに引かれる?私を解放して奴隷制をなくす?」

「さりげなく奴隷制なくすとか勝手に…「へぇ、じゃあ言っちゃおうかな…ぜーんぶ…」

「わかった!!お前を解放して、平和な世をつくる!!約束する!!」

ここで、一つの命が救われた。

―ごめんね…エレフ。誰かを犠牲にしてでも私は抗いたい。儘…運命に従うでしょう…―




*END*
(私が助かることは運命で決められてたのよ♪)
(悪魔とはお前のことだ…!!)

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