サンホラ
□あたい、頑張る！
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最悪！最低！なんであたいがこんな目に遭わなきゃいけないの！？
｢やだ、やだやだ！取って、取ってよムッティ！｣
｢こんな良い子がどうしてこんな目に！？｣
｢お似合いよ、ちいちゃん！｣
ケラケラ笑う愚図なお姉ちゃんを、あたいはキッと睨みつけた。
それでも黄金を纏ったお姉ちゃんは余裕綽々な笑顔で、瀝青まみれのあたいを見下ろす。
ムカつく！！
ムッティがどうしよう、どうしようとオロオロしている間に、あたいは井戸に水を汲みにいった。
こんな格好じゃ友だちとも遊べないし、みんなに馬鹿にされちゃう…。
こんな格好やだ！
水を汲もうとするけど、瀝青で滑る手では、なかなか汲み上げられない。
悲しくなって、水を張る井戸に涙がポトポト落ち始めた。
瀝青まみれの顔が水に映っている。
ムッティが結ってくれた髪もベタベタになっていて、あたいはもっと悲しくなった。
すると、後ろに憎い顔が映る。
｢ちいちゃん｣
｢な、何よ！｣
｢手伝ってあげようか｣
｢……！い、いいよ！｣
｢そう｣
こんなやつの助けを借りるなんて絶対いや！