銀魂
□宝物
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「ガキ二人が俺たち呼びつけて、何の用だ?田中くんのサプライズ誕生日会でもやろうってか?」
坂田銀時は、いつもの死んだ目でパフェを頬張る。
「全くだ。今は忙しい時期だっつーのに…」
その横では、土方十四郎がカツ丼にマヨネーズを大量に出している。
その前には、犬猿の仲の二人、沖田と神楽が真面目な顔をして座っていた。
「土方さん、旦那。実は俺たち…」
「来週結婚するアル」
途端、二人の手が止まった。と思うと、今度は震えだした。
「あ、あぁ…まぁ、お前たちもそ、そそそういう年頃だしな?」
「でも、い、いいい今じゃなくても、な?」
二人の声は上ずっていて、冷静さを保とうと頑張っているが、無意味に終わる。
「……銀ちゃん。口から生クリーム垂れてるアル。汚いネ」
「……土方さん。マヨネーズ零れてます。死んでくだせェ」
二人は同時に軽蔑するような目で二人を見た。
「俺ァ、本気でチャイナのことが、いや…神楽のことが好きなんでィ。だから、まずは旦那に許可取ろうと思って呼んだんでさァ」