銀魂

□初めて知った、この気持ち。
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「おいチャイナ、聞いてんのかィ?」

「うっさいアル。死ねヨ。頼むから死んでくれヨ」

また今日も沖田と喧嘩。
私は酢昆布を嫌味ったらしくくちゃくちゃ食べて対抗した。

「お巡りさんの心を傷つけた〜。公務執行妨害で逮捕」

「ふんっ、そのままくたばれヨ」

「ンにゃろ…っ、これでもくらえー!」

あまりにも棒読みだったから、奴がバズーカを撃つのに反応が遅れる。

「わっ、わわっ!」

間一髪で避けて、後ろの電柱に見事直撃。
人が居なかったからいいものを、街のど真ん中だったら確実に死者が出ていた。

「どこ狙ってるアルか!?馬鹿だ!お前馬鹿だ!」

「……!あぶねェ!」

「へ…?」

気づいたときには、すでに沖田に腕を引っ張られていた。


「馬鹿はお前だろィ!」

後ろを振り向くと、私が立っていた場所には、さっきのバズーカで被害が及んでいた土塀が崩れ落ちていた。

「お前が撃ったからアル!」

「てめぇが避けたからだろィ」

「避けなかったら死んでたネ!」

「死ねよ」

「むむぅ…」

どうやら今回は私の負けみたいだ。

「…って、離すアル!」

さっきからずっと抱き寄せられていた身体を捩ると、沖田はアッサリとその手を離した。

「何慌ててんだ?…じゃあな」

沖田は勝ちを確信した途端、私に興味を無くしたみたいだ。
もっとも、壊された電柱を見た住人が警察に連絡するだろうから、マヨラー土方に説教される前に逃げとこう、という考えかもしれない。

考えても無駄なことを考えながら、私も万事屋へ帰ろうと歩き出した。
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