風光る

□男らしく!!
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「おっきたせんせぇ〜♪不埒者を捕縛しましたよ〜」

神谷清三郎こと富永セイは血のついた刀を笑顔でぶんぶん振っている。

「神谷さん;(その絵図は結構グロい……)」

沖田は布で神谷の顔についた返り血を拭いてやった。

「全く…あなたは女子なんですから…あんまり無茶はしないでください…こっちが心配しちゃいますよ」

「わたしは武士です!!」

「でも最近あなたは頑張りすぎです。少しは自分の体を心配してください」

「………はい……(だってわたしは皆より力ないし剣術だって未熟だから…皆より頑張りすぎないと追い付けないもん…)」



「夕食の準備できましたよ〜」

「おぉvV今日のもうまそうだぜぇ♪」

「このお漬物すっごくおいしい!!」

「え?あ、ありがとうございます///」

「料理もうめぇし顔もかわいいし面倒見いいし…ホントに女みてぇだなぁ…」

原田がしみじみと言う。

「うん!神谷が女の子だったら僕絶対好きになってるよ」

「あ!?テメーにはお悠って女がいんじゃねーかっ!!」

「くっそー!!羨ましいヤツめ!!!」

「………は……です…」

「ん?何か言ったか?神谷」

「わたしは武士ですっ!!!女子などではありませんっ!!」

セイは怒ってその場を立ち去ってしまった。

「お…こらせちまったか?;;」

「……(皆…わたしをおとことして見てくれてない…)」

セイは縁側に座って満月を見ながらずっと考えた。

「……やっぱり見た目が男らしくないのかな……うん!!見た目も男らしく頑張ろう!!」
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