風光る
□一日局長
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「総司、頼みがある」
「はい?なんでふか?」
土方が総司に声をかけると、総司は饅頭を頬張りながらこちらを向いた。
「……いや…やっぱいい…俺がバカだった…」
総司は方向転換して歩いていく土方の袴を引っ張って止める。
「何ですかーっ気になるじゃないですか!!」
「…今から出かけるから局長代理を…近藤さんいねぇだろ?」
「局長!?わぁっ一回やってみたかったんですよねぇ」
総司は目を輝かせて飛び跳ねる。
「や…だがおめぇの間抜け面みて頼む気失せた…」
「えーっそんなこと言わないでくださいよ!!やりたいやーりーたーいー!!!」
「ガキかてめぇはっ!!!」
土方は総司の頭を叩いた。
「ったぁー…」
総司は涙目になって頭をさする。