サンホラ
□女王さまの恋物語
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…とか鼻息荒くしてたが…やはり皆に黙って一人で来ては不味かっただろうか…
「…ここまできてそうは言ってられぬ…!!」
私はとりあえずレオンティウスを探すことにした。
「…しかし広いな…人も多い…私一人入り込んだところで誰も気付きやしない。敵ながらこの無用心さは感心しないな」
「それで……うん、アハハッ」
「こ、この声はレオンティウス…!?」
私はレオンに見つからないように柱の陰に隠れた。
レオンは家臣のようなやつと楽しげに話をしている。
相手が女じゃなくて良かったとホッとしている自分がいる。
「……(本当に何なんだ…)」