サンホラ

□あたい、頑張る!
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ようやく汲み上げて顔を洗っていると、お姉ちゃんがクスクス笑っていた。

「その瀝青は一生とれないよ」

「何でよ!?」

「ちいちゃんが怠け者だから」

「あたい怠け者じゃない!」

ほんっと最低!こいつ!

「だって、パンや林檎を助けなかったし、ホレおばさんのところでも働かなかったでしょ?」

「そ、それは…」

だって、何であたいがそんなことしなくちゃいけないの!?

「ちいちゃんが働きものになれば、瀝青が取れるんじゃない?」

「何すればいいのよ…」

「洗濯、掃除、食事の用意…あとおつかい!」

「嫌だ!それ全部アンタの仕事じゃん!」

絶対やだ、と反対したら、お姉ちゃんはニヤニヤと嫌味な顔をこちらに向けた。

「へぇ。じゃあずっとそのまんまでいいんだ?」

「やだ!」

「じゃ、頑張るしかないね」

「……」

お姉ちゃんはそれから何も言わずに家の中に入っていった。

あたいは…悔しくて、悲しくてその場で涙をボロボロこぼした。
涙と一緒にドロドロの瀝青も下に落ちる。
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