銀魂

□宝物
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「何で俺に…神楽には、ちゃんと親父がいるだろ。頭が不毛地帯の親父が」

「でも…地球に来て色々お世話してくれたの、銀ちゃんアル…だから一番最初に言いたかったネ」

神楽は頬を赤らめて銀時を見上げた。

「………。沖田くん…」

「何ですかィ」

「娘を、よろしく頼む」

「何でだァァァ!!」

土方は総悟に頭を下げる銀時の頭を側にあった花瓶で殴った。

「お前、見なかったのか。二人の愛は本物だ」

「本物だろうが偽物だろうが、おまえんとこのチャイナ、まだガキじゃねぇか!」

「古いですねィ。土方さんは。今時年がどうとか言ってるの、土方さんくらいですぜ?死ねよ」

「……っ!だがなぁ、総悟。落ち着いて考えろ。おめぇみたいなガキが、女一人養うってのは簡単なことじゃないんだぞ?」

「一人じゃないです。二人ですぜ」

総悟は指を二本立ててニヤリと笑った。

「え……」

「か、神楽ちゃん…?まさか…」

「お腹に、私たちの子がいるネ」


「「………」」

「風化しちゃったアル」

「おめぇがいきなり言うからだろィ」

「可哀想だからそろそろ…」

「あぁ」
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