銀魂
□宝物
2ページ/3ページ
「何で俺に…神楽には、ちゃんと親父がいるだろ。頭が不毛地帯の親父が」
「でも…地球に来て色々お世話してくれたの、銀ちゃんアル…だから一番最初に言いたかったネ」
神楽は頬を赤らめて銀時を見上げた。
「………。沖田くん…」
「何ですかィ」
「娘を、よろしく頼む」
「何でだァァァ!!」
土方は総悟に頭を下げる銀時の頭を側にあった花瓶で殴った。
「お前、見なかったのか。二人の愛は本物だ」
「本物だろうが偽物だろうが、おまえんとこのチャイナ、まだガキじゃねぇか!」
「古いですねィ。土方さんは。今時年がどうとか言ってるの、土方さんくらいですぜ?死ねよ」
「……っ!だがなぁ、総悟。落ち着いて考えろ。おめぇみたいなガキが、女一人養うってのは簡単なことじゃないんだぞ?」
「一人じゃないです。二人ですぜ」
総悟は指を二本立ててニヤリと笑った。
「え……」
「か、神楽ちゃん…?まさか…」
「お腹に、私たちの子がいるネ」
「「………」」
「風化しちゃったアル」
「おめぇがいきなり言うからだろィ」
「可哀想だからそろそろ…」
「あぁ」