「これが恋なんだよ。」
□☆番外編
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番外編
「よう。茜。」
廊下を歩いている際、低い声で名前を呼ばれた。
男の友達なんて作った覚えない。と思いつつ振り向くと、土曜日のつり目黒髪の人が立っていた。
『・・・え!?昨日の・・・。』
恐る恐る、「昨日の人ですよね?」と問いかける。
怖くて全部は言えなかったけど。
昨日、睨んできた人だよ。
怖いに決まってる。
な、何の用があるんだろ・・・。
この人たぶん、私と同じ1年生だ。
制服が新しい。
で、なんで呼び捨て?
もしかして女に慣れてる人!?
こういう人と関わるの嫌だな。
「なんで身構えてるんだ?」
首を傾げてそう言った。
ちょっと、かわいかった。
『私の名前!呼び捨てにした!!』
「あー。昨日、日向がそー言ってたから。女に話しかける時、おいって呼ぶとめんどくせーし。つーか、お前のテンション日向と似てんな。」
『お前って言ってる時点で・ ・・』
「あ?聞こえねえ。」
こ、ここここわ!
なんか、本当邪悪な顔をしている!
『なんでもない!翔陽!あの人怖い!』
移動教室途中だったので、廊下に偶然いた翔陽を巻き込む事にした。
「えっ!?あー。わかるわかる。ふふふ。」
「何笑ってんだゴラ!」
「うぎゃああああ!やめろ!やめろよー!」
翔陽がいじめられてる隙に私は逃げました。
ごめん。翔陽。