長編

□summer〜始まり〜
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真夏日が何日も続いている。世間一般では夏休みだというけれども、僕ら一課には関係のない話である。
しかし、夏といえば可愛くて素敵な彼女と海やプールに行きたいと思いながら空調の壊れた大部屋で書類と戦う。
色々考えようとしても暑すぎて考えがまとまらないでいる。

ピトッ

ほっぺたに冷たい感触がはしった。

「高木くん、お疲れさま。一服しない?」
「あ、ありがとうございます。」

彼女からの冷たい缶コーヒーの差し入れに心身ともに生き返る。

「なにもこんな暑いときに空調壊れるのが間違っているのよ」

そういって彼女はカットソーのえりをピラピラとあおぎ始めた。
そうするたびにその白い肌が覗く。そんな姿にドキッとしながらぼくは彼女と海などに行くことをそうぞうしてしまう

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