短編
□ふたり〜目暮警部視点〜
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私の部下であるふたりが付き合っているらしい・・・
本人達から聞いたわけではないが、間違いないだろう。
元々、ふたりは仲が良かったがまさか付き合うとは思ってもみなかった。特に彼女は殉職した彼のことを引きずっていたから驚いた。
「ねぇ、高木くん。この後、ラーメン食べにいかない?」
「あっはい。佐藤さんと一緒なら喜んで!!」
ふたりの会話が聞こえてくる。実に幸せそうな会話だ。そんなふたりを微笑ましく思うと同時にまだ結婚しないでくれと思う。
これは上司としてなのか、それとも彼女に対する父親心なのかわからないがふたりの幸せを今日も祈る