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□エゴイスト
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目を覚ますと薄暗く冷たい部屋にいた
打ちっ放しのコンクリートやろくに暖も取れない石出てきた床からここはどこかの地下室だろうと予想出来るが早速そんなことどうでも良かった


無機質な部屋に置かれた硬いベッドでずっと寝ていたせいか体はあちこちと悲鳴を上げている


ゆっくりと傲慢な態度で体を動かすと手首に付けられた手錠がガチャリと金属音を奏でた


両手は手錠により後ろ手に拘束され、右足はベッドの足に長い足枷で繋がれていた
その足枷の長さを測ったことはないがこの部屋を自由に歩き回れるぐらいには長い
この部屋に連れて来られた時からボールギャグを付けられているせいでいい加減顎も疲れてきた
はあ、と堪える事もせず疲労を感じさせる溜息を吐き出した


体を起き上がらせた所でベッドしかないこの部屋ではする事など何もなくただぼー、と虚空を眺めているとキィ、と耳障りな音がしてこの部屋唯一の重い扉が開かれた


「おはよう、調子はどう?」


部屋に入って来たのは二十歳後半ぐらいの爽やかな印象を受ける男だった
その手にはお盆に載せられたパンと温かそうに湯気を立てるスープが握られているのを見て今は朝のだと悟った


特に反応を返さない俺を気にする様子も無く男はベッドの近くまで近寄りベッドサイドにお盆を載せた


「ねぇ、いい夢見れた?」


男は艶美な声で尋ね、俺の口に付けられていた物を外しそのままソコを塞いだ


「んぅ、ふ…」


男は積極的に舌を絡めては甘い声を漏らす


「ン、…ふぁ……ちゅ」


口を開放され目を開くと唇をテラテラと濡らした男の顔がドアップであった


「俺ね、君の夢を見たよ。君にいっぱい犯される夢」


そう言って男は俺の前へと触れた
昨晩も散々搾り取られたというのに浅はかにも反応を示す自身を嬉しそうに見つめ、もっと大きくさせようと扱き出す


「ね、ね、今日もいっぱい頂戴」


男はハアハアと息を荒げ淫靡に体を蠢かしながら片手では俺のを扱き、もう片方の手でグチュグチュと自らの後孔を解している


「あッ、欲しいよ!君が欲しい!…奥にいっぱい頂戴っ!」


ズブズブと男は俺に誇がりトロトロの後孔にデカイ俺の自身を挿入した


「ああッいい!奥まできてるっ…!」


ギ、ギ、と安物のベッドのスプリングとグチャグチャと卑猥な音が響く薄暗い部屋で男は快楽に頬を染め自分のイイ所に当たる様に腰を動かした


「あ゛あっ!イイよぉ!…あンきもちいぃ……」


だらしなくもひっきりなしに喘ぐ口からダラダラと涎を垂らし、男は腰の動きを激しくさせる


「ンん!…ふぁッ、イく!イクぉぉ!!」


男はビクビクと体を震わして薄い精液を放った
その反動により急激に締まった中にたまらず精を吐き出すと男はそれさえも快楽として拾っているようであ、あ、と数回切なげに鳴いた


ハアハア、とどちらの物とも付かない息を荒げる音を聞きながらすっかり冷めてしまったスープを見つめる


果たして俺はあのスープを温かい内に飲めた事などあっただろうか


どうでもいい事を呆けた頭で考えているときゅ、と男のナカに入りっぱなしだった自身が意識的に締付けられた


「ねぇ、もう一回しよ?」


男は猫のようにしなやかな体を摺り寄せ腰の動きを再開させ、悩ましげに顔を歪め切ない声を上げる


嗚呼、この拘束さえ取ってくれたら目の前にある白い体を抱き締めることも出来るのに


ぼぅ、とした思考のまま与えられた快楽に抗う事もせず身を沈めていった

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