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□共有点
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双子というのはなかなか不思議なもので今片割れが何してるとかが何となく分かってしまう


例えば今あいつは落ち込んでるとか取り込んでるとか、発情している、とか。


夜、長年使い古した二段ベッドの下段に身を沈める
何度か寝ようと試みたけどどうにも落ち着かなくて仕方無く疼く体を慰める事にした
俺が発情しているって事はこのベッドの上で寝てる筈の双子の兄も発情しているのだろうか
そう考えると何故か体が熱くなった


下着の中に手を入れて僅かに反応を示す自身に手をかけると口から熱い吐息が漏れた


片手で馬鹿みたいに扱きながら頭の中はさっきちらりと考えてしまった事で一杯だった


あいつどんな顔でどんなオナニーするんだろうか
あの白くて細い指でグロテスクに染まる男の象徴を扱くのだろうか
薄い胸で控えめに色付く乳首を弄ったりするのだろうか
自分と同じなのにどこか繊細で禁欲的な印象を受ける顔を淫猥に歪めるのだろうか


俺の中では自然と相手は男で自分と同じ顔だというのに不快感は感じられず寧ろ妄想はどんどんと膨らんでいった


例えば嫌がる兄を後ろから無理やり犯すのはどうだろう
俺は運動部で鍛えているのに対し文化部のあいつはきっと為すすべもなく俺に押さえつけられるに違いない
細い腰を乱暴に掴んで男にしては柔らかい肉タブを無理やり左右に割り開いてその間で小さくヒクつく蕾に平均より大きめな俺の自身を力任せに埋め込んでいくのだ
そんで、アイツがどんなに嫌がっても無視して腰を猿みたいに振りたくって片手であいつの自身を扱き、もう片方の手であの小さな乳首を捏ね回す
あいつの声は俺より若干高いから甘く腰に響く声で泣くんだろう
それに余計興奮した俺はラストスパートとばかりに責め立ててあいつの一番奥に中出し
あいつは涎を垂らしながらそれにヨガるのだ


「ーっ」


そこまで考えて俺はティッシュの中で果てた




夜、二段ベッドの上段に潜り込み寝付こうと試みるも体が疼いて寝付けず諦めて体を慰めることにした


「っ」


そ、と下着の上から自身を撫でると自然と息が詰まり抑えていないと声が零れそうになる
形を確かめるようにそっと撫で満足したら下着の中に手を入れて直接触る
開いた片方の手は上半身に伸びザラついた服の上からツンと立った乳首に触れた


「ふ、ん…」


今頃生意気な双子の弟は何をしているのだろうか


「んんっ!」


何故かこのタイミングで自分の下で寝ている弟の事を考えてしまい自身の体積が増し行動は加速する
クチュクチュと卑猥な音が響いているのも気にせず自身を激しく扱きすっかり性感帯と成り下がってる乳首を直接苛める
抑え切れない声は着ていたTシャツを口に咥えることで何とか抑えた


「ふっ、ふ…」


自分のまさかの反応に戸惑いつつも頭では不埒な妄想が止められず視界はどんどん歪んでいく


例えばあいつのベッドの上で対面座位だ
俺の方がお兄ちゃんなのに弟の太く逞しい腕に抱かれ乱暴に下から凶悪なあいつの自身でガツガツと突き上げられる
堪らず俺がボロボロと泣き出してもあいつは無視して男にしては過激に反応する俺の乳首を口に含み両手で俺の尻を揉みしだく
あいつは容赦無く俺の前立腺をガンガンついて俺は前を触られてもいないのに派手に声を上げながら昇天
俺のナカが締まることにより俺より幾分か野性的な顔を歪め生意気にも低く掠れた声で小さく喘いであいつは俺のナカに中出し


「……朝陽」


そこまで考えて下で寝ているはずの弟の夕陽に声を掛けられた


「ぁ…な、に……」

「何してんの?」

「ん、べつに…ふ、ん……なにも…」


絶頂間近だった俺は手の動きを止めることも出来ず淫乱にも扱いたまま片割れと会話する


「嘘つき。ベッドがギシギシいってるよ」

「あ、うそ…」


ナニをしているのかばれているのだ
そう気付けたのに欲に侵された俺はそれすら興奮剤として受け取り手の動きを激しくする


「ね、凄い音聞こえるけど」

「あ、やっ……!ちがっ」

「ほら、やっぱり」


夕陽は二段ベッドの梯子から登ってきて何処か欲情した顔で俺を見下ろす


「んあっ!ゆうひぃぃ……!」

「ねぇ朝陽、イイ事しよっか」





双子は不思議と片割れの事が分かってしまう




それは感情とか、欲情とか

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