世界樹と冒険モノ。

□学院生活へ
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 ――モーディアル学園

「これがモーディアル学園か…!」

「プリシアナとはまた違うね……!」

 感激したようなクオンさん達の声。だけどすぐに、クエストの受けとり役の人を探し始める。

「プリシアナ学院の人達ですね?」

 が、すぐに見つかった。…というか、すごく聞き覚えのある声「セティアあああああああっ!!」…ああ、やっぱりか……

 見ればスティアが銀髪のセレスティアの女の子に抱き着いていた。…これだけだと変な描写よね…しかも、誤解も招きかねない……

「え…えっと…スティア…?」

 明らかに困惑した表情で、恐る恐ると言うように聞くクオンさん。…ああもう…本当に何やってんのよ、このリーダーさんは……!

「…ちょっとスティア!シスコンは後にしなさいよ!クオンさん達がビックリしてるじゃない!」

「…うん…あとスティア兄ちゃん、苦しい……」

「はっ…ごめん!」

 漸くまともになった…←
 改めてクオンさん達に彼女がスティアの妹のセティアだと紹介すると納得してもらえた。

「つまりスティアはシスコンなんだな」

「否定しませんよ、それ」

「なん……だと……」

 からかいのつもりで言ったのだろう、カノンさんの言葉にスティアはキッパリと言い切り、彼女は驚愕した。

「まあ…事実ですね…パーティメンバー公認のシスコン(重度)ってのは」

「わぁお……」

「って、それよりクエストですよっ!」

 セティアの一声により我に返り、クオンさんがクエストの資料を手渡す。

「ありがとうございます!えっと…」

「クオンルーテ。長いからクオンでいいよ」

「は、はい!ありがとうございました、クオンさん!」

 丁寧にお辞儀をするセティア。…うん、本当にいい子ね…セティアは。
 で、何故だろう。月詠兄の姿が見えるのは。

「…あれ、月詠?」

「あ、ホントだ!」

 ハルニア達も気づいた。…というか本当、いつ来たのよ…!?

「スティア達はクエストで来たのか…?」

「そうだけど…月詠兄、いつからモーディアルに…」

「ついさっきだ。飛竜召喚札で来た。」

「マジか」

「というか何でモーディアルに…?」

「あ、それはその…私が月詠さんに手合わせを頼んだので……」

 ほほぅ…?少し顔を赤らめながらセティアが言う。

「成る程。じゃ、あまり邪魔しない方がいいわね〜♪ さ、スティア!帰るわよ!」

「え、ちょ…久しぶりに会ったのにいいい!?」

「あ…えっと、失礼しました?」

 渋るスティアの制服の襟を掴み、強引にセティアから引き剥がす。
 少々クオンさん達が困惑しながらも私はスポットを唱えた。







 学生生活もまた冒険



(久々だったのに……)

(…本当にシスコンなんだな…)

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