神速に矢と刃は踊る
□プロローグ
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とある街にある学校―――望月学園高校
体育館や講堂、校舎等はかなり大きく、大学と同じくらいの広さを持つ学校だ。
更には中高一貫校でもあり、敷地内には中学の校舎も存在している。
そこまでなら普通の学校と、大きさ以外あまり変わらないだろう。
そう、普通なら。
普通の学校では教えないこと……それは…――――
異能力、特殊能力といった力を持つ者達を育てる事が目標でもある『能力者養成学校』でもあるのだ。
この世界には魔物やモンスターはあまり存在はしない。
辛うじてはいるのだが、数が圧倒的に少ないのだ。
その代わり―――妖(あやかし)や妖怪は多い。
妖達は人と友好的な者が殆どである。しかし、何故か魔物と手を組み、人間に危害を加える妖達も増えてきた。
その様な妖達を『妖魔』と呼んだ。
普通の者と妖魔が戦うのは命に関わる程危険だ。
だが、この世界には能力を持つ人間が多数存在する。
その能力を駆使して戦えば、対等に渡り合えるようになるのだ。
その為に望月学園は能力者達を養成する学校として開設されたのだ。
とはいえ…、そんな風に言われたのは数十年前のこと。
今はある程度収まり、至って平和である。
しかしまた、何かが動き出そうとしていた……
そんなことを露知らず、望月学園高校で過ごす生徒達の日常の話でもある。
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