正義を貫け!

□No.1
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「………」

「どうしてこうなった…」

「…一ヶ月でいいのかよ…一ヶ月で…」

 上からオレ、セレナ、リヒトがゲンナリとしながら呟いた。

 冒頭から低テンションなのは理由がある。


 それは数十分前のこと。


 ◆


 国際警察だと名乗る男の人にオレ、セレナ、リヒトの三人が呼び出された。

 …で、その人曰く、オレ達の各事件の解決をしてきた腕を見込まれた本部の人から「特殊捜査隊」という役職をオレ達に任せたい、というらしい。

 いきなりの事過ぎて、全員唖然としていた。というか、理解出来なかった。


「は……?セレナならまだしも、なんでオレとリヒトまで?しかもコイツは……」

 オレがそう言うとリヒトが俯く。…それもそうだ。コイツは昔、プラズマ団側にいた存在だ。…まあ、Nの証言や実際には訓練だけを受けただけで、何もしていなかったという事でそこまで何ともなかったが……色々マズくないか?

 オレやリヒトの反応を見て、国際警察の人は頷いた。

「君のやったことも知っているよ。だからこそ「償い」として、やってみないかって事だ。」

「償い………」

 少し間を置いてからリヒトは頷いた。

「…と言いましても…私、まだトレーナーとしていたいし…だからホウエンに来たんですけど…。」

 ばつが悪そうにセレナが言うと、「その心配はない」と国際警察の人は言った。


「「「え?」」」



 またもやシンクロする思考と声。


 …マジでどういう事だ?



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