【黒蝶幻舞】
□第二話
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次の日──僕はいつも通りに出勤し、日番谷に挨拶するべく隊主室に入る。今日は昨日の礼に、美味しい甘味処で団子と饅頭を買ってきた。
『失礼します、霧夜です。』
「入れ。」
『おはようございます、日番谷隊長。…乱菊さんは?』
室内をキョロキョロと見渡すが、松本の姿が見当たらない。
「あいつが時間通りに来る方が珍しい。」
『…(不憫だな、日番谷冬獅郎…)…そうですか…残念です。今日は昨日の礼に、甘味処で団子と饅頭を買ってきたのn((「氷雨それホント!!?」…おはようございます、乱菊さん。本当ですよ。』
「松本…今何時だと思ってやがる!!!!」
「Σゲッ!!隊長…えぇ〜っと〜……何時でしょう…?」
「出勤時間より一時間遅刻だ!!!!少しは霧夜を見習え!!!!」
それ昨日も言ってた様な…。
「そ、それより〜!お団子食べましょうよ隊長!折角氷雨が買ってきてくれたんですから!」
「お前なぁ…💢」
あぁ…止めないと面倒な事になる…。
『…いいじゃないですか、昨夜頑張っていらしたんですから。』
「お前は松本に甘すぎなんだよ。…と言うかなんで霧夜が礼をしてくれるんだ?普通は逆だと思うが。」
『結果的に城ヶ崎六席の昇進会に行かずに済んだので。あの人、昨日も言ったように嫌いですから。』
「成程ね〜。ま、兎に角食べましょ!ほら氷雨も!」
『そうですね、では僕はお茶をついできます。』
直ぐに3人分のお茶をついで、机の上に置く。そして椅子に腰掛け、饅頭を頬張った。
……うん、美味。
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