【黒蝶幻舞】
□第三話
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十番隊の隊士達が全員味方になってくれた後、僕は日番谷に頼みたい事があり隊首室へ向かった。
『失礼します、霧夜です。』
「入れ。」
『はい。…おはようございます、日番谷隊長。』
「嗚呼、おはよう。」
「ってちょっと氷雨!!?私に挨拶は無いの!?」
…え、松本居たのか。明日は雪か?
「氷雨?今失礼な事考えなかった?」
『はい、明日は雪かもと思いまして。』
「え〜なんでぇ!!?それ隊長にも言われたわ!」
『「お前/乱菊さんが時間通りに来ているからだ/ですよ。」』
「ひっどーい!」
「まぁいい、それよりどうした?」
嗚呼、そうだった…。
『あの、他の隊に持って行く書類ありませんか?出来れば全隊分配りたいのですが。』
「Σなっ…!お前、今自分がどんな立ち位置に居るか分かってんのか!!?」
「そうよ危険だわ!!!」
確かに、此処に来るまでに色々されそうになった。しかし…
『…現状がどうなっているのか、自分の目で確かめたいんです。日番谷隊長や乱菊さん、そしてこの十番隊の皆さんの様に、真実を見極められる方がどれほどいるか。』
そう言うと2人は押黙る。そして渋々書類を渡し「気をつけろ」と言ってくれた。
『大丈夫ですよ、それでは行ってきます。』
僕は十番隊の隊舎から出て、まずは一番隊へ向かった。
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