【黒蝶幻舞】

□第五話
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書類配りが終了し、十番隊へ戻る。隊舎に入ると、皆が少し心配そうに「大丈夫だったか?」と聞いてくれた。


『えぇ、大丈夫ですよ。』


そう答えると、全員ほっとした顔になった。


『失礼します、霧夜です。』

「っ入れ!」


隊首室に入るべく挨拶をする。すると日番谷の少し焦った声が聞こえた。中に入ると、焦った表情の日番谷と松本が居る。


『失礼します、只今戻りました。』

「「大丈夫だった/か!!?」」

『はい。中立の方は多かったですが…きちんと真実を見極めようとする方がいらっしゃったので。』

「そうか…良かった。」

「本当に…怪我とかも無いのよね?」

『えぇ、勿論ですよ。』


そう言うと、とても安心した様に日番谷と松本の顔の緊張が解ける。時計を見ると、もう定時は少し過ぎていた。


『もう定時ですし、上がってもいいでしょうか?』

「嗚呼、構わない。御苦労だったな。」

「また明日ね!」

『はい、お疲れ様でした。』


そう言って僕は一番隊の隊舎へ向かう。アイツらに蒼緋蝶は飛ばしてあるし、直ぐに来るだろ。










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