【黒蝶幻舞】

□第六話
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城ヶ崎瑠依に(態と)ハメられてから、1ヶ月。あれから毎日嫌がらせや、リンチに追われていた。死覇装の下は普通の肌など見えない程に、無数の痣で覆われている。

朔夜に調べてもらった結果、城ヶ崎家は死神の違法追放だけでなく、改造虚や人体実験にも手を染めているらしい。

追放された死神は

【鎌倉 覺・かまくら さとる】男
【神威 凪紗・かむい なぎさ】女
【仁王 魁斗・におう かいと】男
【花宮 柚月・はなみや ゆづき】女
【森谷 蘭・もりや らん】女
【葛城 光・かつらぎ ひかる】男

の計6名


城ヶ崎家…本当にゲスだな。そう思っていると、数人の平隊士の霊圧が近づいて来る。また呼び出しだろう。


「おい霧夜、ちょっと面貸せよ。」

『…、』

「すみません、霧夜さんにはこれから大事な仕事をして貰わないといけないんです。またにして貰えませんか?」


呼び出しの返事に答える前に、十番隊第三席の時雨 雅治(しぐれ まさはる)がそう口を挟んで来た。


『…時雨三席。』

「どうしても彼じゃ無いと駄目なんですよ。なので今回の所はお引き取り下さい。(つーかとっとと帰れや、絞めんぞゴラあぁ"ん?)」


それで渋々帰って行く平隊士達。今日はこれを3回ほど繰り返している。


「全く…懲りない連中ですね。本当に締めて殺りましょうか。」

『時雨三席、ありがとうございます。』

「いえ、霧夜さんは何も悪い事などしてないのですから当然です。」


福音を聞けば分かる様に、彼はかなり腹黒い。それも超弩級で…。認めた者や仲間には優しいのだが…。今回の様に、真実を見極めきれない人間や、城ヶ崎の為という名目でストレス発散に僕を殴りに来る隊士を、彼はとことん嫌っている。
僕が止めなければ、彼らを本当に締めて殺る勢いだ。









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