上条当麻と一方通行
□上条さんのとある休日
1ページ/12ページ
「とうま、どうしてとうまはいつも黒い『せーふく』ばっかり着ているの?」
と、うちの居候純白シスターが昨日疑問そうに俺、上条当麻にきいてきた。
「そりゃーインデックスさん。俺にコーディネートセンスなるものがあるとお思いですかー?ていうかっ!いつも真っ白シスター服しか着てないお前にだけは言われたくない!言われたくないぞ!!」
「む、とうま。わたしは神に仕えるものとしてシスター服が標準装備なだけであって、とうまと違ってセンスがないわけじゃないんだよ?」
「いーや、さすがに上条さんもインデックスには負けねぇよ?」
「とうま!!とうまはいつもわたしを見下しすぎなんだよ!あんまり見下してると痛い目みるかも!!」
インデックスの何気ない疑問から討論は始まり、ついには
「じゃあーあインデックスさん、明日は上条さんのとびっきりオシャレセンスをお披露目しちゃいますからね!覚悟しとけよ!」
「とうまこそ!わたしはこもえやあいさたちとガールズショッピングでとびきりかわいい現代的なわたしをアピールしちゃうんだから覚悟しててね!」
ということになったのだ。
インデックスに馬鹿にされたのが悔しくて、言い返していたらなんだかこうなってしまったが、学園都市に住んでいる俺は私服とは無縁の生活を送っていた。
かといって今更、負けましたー降参しますーなんて言い出す気はさらさらない。
むしろインデックスを見返してやろうという気持ちでいっぱいだった。
とりあえず、洋服店が多く林立しているのは駅ナカのショッピングビルだ、という安直な結論に達した上条は近くの駅に向かうことにしたのだった。