笹川兄妹の絆

□笹川兄妹の絆
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久し振りだな、並盛…
随分と賑やかなもんだな、並盛中
三年振りに帰って来た

行く時は何も言わずに行った
イタリアで殺しの修行を受けるなんて
口が裂けても言えなかったんだ

「ごめん、ちょっといいかな?」
「…は、はい!何ですか?」

気が弱そうな少年…
京子は2-Aで同じクラスのようだ
良平にも会いたいがアイツは大丈夫だ
行く前に一言を伝えて置いたし…

「京子、いる?」
「京子ちゃんに用ですか?!」
「ああ…」

走って呼びに行ってくれた
今の顔…もしかして京子に気があるのかもしれない
我が妹ながらモテるなと思った

俺も今まで告白されたことは何回もあって、
一時期は男にモテたこともあったりした

「お兄ちゃん、三年の間何処に行ってたの?!」
「…まー、怒るなって」
「最後に一言ぐらい言って行けば良かったのに!」
「三年振りなのにマイペースだ…!」

京子のクラスメイトにマイペースと言われてしまった
確かにこんな挨拶じゃいけないのかもしれない
まあ、京子に怒られるのは当たり前だな

俺は俺なりのけじめをつけて
殺し屋という道を選んだ…もう戻れないんだ




謎めいたマイペース野郎

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