亜空の使者
□規律を破るモノ
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・・・・分が悪い。
珍しく、自分達の世界に、彼らは集まっていた。
数日前から、彼らはマスターハンドに、『この世界』に入らないよう言われていた。
なので仕方なく、こうして自分達の世界でスマブラをしているのだ。
彼女は対戦中だった。
『画面』の中の青い空に溶け込んでしまいそうな、特徴の無い長袖のシャツに、ジーンズといった服装の女性、ヒカリ。
しっかりと握られたGC用のコントローラー。それによって操られているのは、『画面』上の黒い魔王・ガノンドロフ。
後ろ髪を結った美女・リザ操るサムス。
灰色のシャツの青年・サディル操るスネーク。
髪をつんつんに立てた見た目は少し怖そうな青年・デイル操るマリオはなんとかなりそうだが、上の二人は、飛び道具の無いガノンドロフで闘うには、あまりにたちが悪かった。
リフレクターを使えるフォックスにすればよかった。
ヒカリは今更ながら、そう思った。