亜空の使者
□きつねの災難
2ページ/6ページ
と、レックウザがディディーを見た。
・・・ディディー、食われてしまいそうだ。
その時だった。
バッ!
燃え盛るアーウィンからフォックスが飛び出し、フォックスイリュージョンで、ディディーを掴んでいるレックウザの手を攻撃した。
そのおかげで、ディディーがレックウザから離れる。
レックウザは怒って火球をはいてきた。
が、フォックスはリフレクターを発動させ、それを跳ね返す。
そして火球はレックウザに当たり、レックウザは湖に沈んだ。
そして、フォックスはかっこよくポーズを決め、言った。
フォックス「俺、参上!」
そんなフォックスを、ヒカリは一発殴った。
フォックス「んげ!」
ヒカリ「どっかで聞いたことある台詞言ってんじゃねーよ!!」
フォックス「うぅ・・・酷い、ヒカリ・・・。」
その時、レックウザが再び現れた。
かなりお怒りの様子だ。
ヒカリ「し、しつこいな!」
ヒカリは上着のボタンに触れ、いつも通りレイピアをだそうとした。
が、
出てきたのは、先がクチバシのようにカーブした、深紅の剣だった。
ヒカリ「これは・・・!」
書斎にあった武器辞典で見たことがあった。
紅い氷の魔剣、牙鬼。
ヒカリ「なんでこれがここに・・・!?」
牙鬼は、今のヒカリに扱えるような代物ではない。はずだ。
が、敵はそんなこと待ってくれない。
レックウザの咆哮が轟いた。
.