●○艶モノ※壱拾八禁※○●
□姫初め-ヒメハジメ-〜交〜
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しゅるりと帯が解かれると、緩んでいた胸元は簡単に肌蹴てしまう。
無駄だと知りながら、私は両腕で胸を隠す。
「ぅん…」
胸の前で重ねた手首を彼の大きな手にひとまとめに拘束され、
性急に求める俊太郎さまの口づけを受けながら、私の身体はゆっくりと傾いてゆく。
・・・とさり、と背中が畳につくと、
捕らえられた手首は顔の真横に縫い留められ、
私はカラダの自由を奪われた状態で、更に濃密な口付けを与えられる。
「…っ、はあ…」
深く重なる唇の隙間で必死に息をしながら、
口づけだけでは物足りなくなって、彼の背中に手を伸ばすと、
それに答えるように、彼の片手が股の間を割る。
「……おや?こないなところまで酒をかけてしもうたんどすか?
腿まで濡れてはる……」
口調から俊太郎さまにからかわれていることがわかって、
私がふいと顔を背けると、彼はくすりと笑う。
すると、俊太郎さまは身を起こし、しっかりと押さえていた私の手首も解放される。
彼の温もりが離れていく寂しさを感じた直後、私の両足は大きく左右に開かれた。
「っ!!やっ…俊太郎さ、まぁっんっ…!」
両股の間にすっぽりと頭を埋めた彼が、蜜を溢れさせる秘裂を舐め上げる。
「……甘い……○○はんのこっから溢れてくる甘い甘い酒に酔うてしまいそうや」
じゅるっと音を立てながら、熱を帯びた敏感な一点を彼の舌が弄ぶ。
容赦なく与えられる刺激に、羞恥も相まって、急速に熱を集めた突起は真っ赤に熟れる。
呼吸を乱す私を、いつの間にかその逞しいカラダを露にした俊太郎さまが抱き起こし、
私を腕に抱いたまま、後ろに倒れるように寝転ぶと、
必然と私は俊太郎さまに覆い被さる体勢になる。
彼の突然の行動が理解できず、ぽかんと見上げると、
俊太郎さまは妖しく微笑む。
「○○の酒に酔うてしもたようや…もう動かれへん…」
その言葉に、ようやく自分のカラダが彼の上にある意味を理解する。
目を泳がせる私に、俊太郎さまは一層楽しげに微笑む。
「わての上で舞う○○が見たい……」
「…っ、今日の俊太郎さまは…意地悪です……」
「はは…姫初めやし、少ぅし舞い上がっとるのかもしれへん」
「ひめ、はじめ……?」
「新しい年が明けてから、初めて男女が交わることや」
直接的な言葉に今更恥ずかしくなって、彼の胸板に顔を埋める。
そんな私の頭を撫でながら、くすくすと笑う俊太郎さまの声が聞こえる。
「ほな、これで終いにする?……わても無理強いはしたくはあらへんし」
”無理強いはしたくない”その言葉にはからかいの色は見えず、彼の優しさを感じる。
やっぱり、俊太郎さまはずるい。
私が彼の優しさを跳ね退けられないのを知っていてそう言うんだ。
そう分かっていても、彼を受け入れてしまう、
自分の恥ずかしさを隠すように口を尖らせる。
「……あんまり、こっち見ないでくださいね……」
「そやったら、目隠しでもしまひょか?」
そう言われ、私は俊太郎さまの目隠し姿を想像して動揺してしまう。
「これ以上……からかわないないでください……」
すんまへん、と心にもない謝罪を聞きながら、私は羞恥心を押し殺して彼に跨る。
そして、そこに反り立つ彼のモノにゆっくりと腰を落とす。
一つに解け合う幸福を感じながら、ぬぷぬぷと厭らしい音を響かせ、
自ら彼の熱を内壁に擦りつけていくと、ナカで更に量感を増していく。
見下ろす表情は徐々に上気し、息を乱し、逞しい肉体が淡い朱に染まっていく。
その様子が、私で感じてくれている証拠だと思うと、
不思議と羞恥は消え去り、カラダは快楽を求め始める。
彼の上で熱を持った彼自身を貪るように自ら打ちつけ、
私は再び快楽に呑まれていく。
「…あぁんっ!い…っ」
「……あかん、わてがまだや……」
気付けば果てたばかりの敏感過ぎるカラダを組み敷かれ、彼の激しさに襲われる。
「あっ、だめ…おかしくなっ、ちゃう……」
「…っ、わても…○○が、しっかりっ…咥えはるさかい……
…っおかしくなりそうや…っ」
素肌同士が荒々しくぶつかり合う音が部屋中にこだまする。
・・・”もう動けない”なんてうそばっかり・・・
弾け飛びそうな意識の中で彼に文句を言いながら、
カラダが浮遊してしまいそうな感覚に、私は必死に俊太郎さまの背中にしがみつく。
そして、共に高みへと昇り詰めた瞬間、
私は、どくん、と奥に放たれた彼の白濁を受け止めた。
おわり☆ミ