●○艶モノ※壱拾八禁※○●

□主人と執事の関係〜教育編/サディスティック編〜
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〜教育編〜




足先に触れた温かく柔らかな感触。



戸惑いながらも、その仕草に目が離せなくなった。



指の先を親指から順番に…



唇で食んで、ちゅぱっ、と離す…



食んでは、ちゅぱっ、と離す…



最後に小指を、ちゅぴっ、として。



続けて足の甲へ。



次に足首へ、ひとつ。



そこから脛を下から順に辿るように、ひとつ、ふたつ、みっつ…




「ぁ…っ」




漏れ出る声は、抵抗するものなのか、それとも…



自分でもわからず、私はただ両手で口を抑え声を殺すことしかできない。



膝頭に、ひとつ。



そしてついに、それは膝の内側、一層柔い肌まで辿り着く。




「ぁん…っ」




びくんっ、と体が跳ねると同時に自分でも聞いたことのない恥ずかしい声。



大声を出して人を呼んでもいい、逃げる気になれば逃げられた。



なのにどこかでその先を期待して動けない自分が恥ずかしくって、私は顔全体を手のひらで覆い、ぎゅっと目を瞑った。



くすっと笑う吐息が、内股を撫でる。




「なんと、可愛らしい鳴き声でしょう……。他の誰にも聞かせたくない……」




裾からするりと滑り込んできた手が私の体を押し倒しながら、シルクのベビードルをアンダーバストの位置まで捲り上げた。



下腹、おへそ、肋骨…徐々に攻め上がってくる唇。



好奇心と少しの恐怖の間で心が揺らいで、彼を拒否することも受け入れることもできず…



最後に、脇腹の柔い肉を、ちゅ、と軽く吸われた。




「……お嬢様は、いつもわたくしの目の前で恥じらいもなくランジェリーを脱ぎ捨てられる」

「…え…?」

「その姿に、わたくしが何も感じないとお思いでしたか。…わたくしとて男です…」

「やっ!」




辛うじてシルクの生地に包まれいた膨らみを鷲掴みにされ、その手が何かを探す。




「いゃ…あっ!」




容易にその中心をつき当てられ、走った衝撃に体が跳ねる。

・・・・やっぱり、怖いかも・・・・




「…ダメ…」

「…大丈夫…何も怖くはありません」



怖いけどその先を知りたい、そんな私の揺らぐ心は古高にはお見通しのようだった。



指の腹で中心の頭を優しく撫でられて、また恥ずかしい声が出そうになったから指を噛んだ。




「いけません…。きれいな指に傷跡が残っては大変でございます」

「でも…」




・・・・あんな恥ずかしい声、もう古高に聞かれたくない・・・・




「…………そうですね。少々、先を急ぎすぎたかもしれません。
わたくしとしたことが……申し訳ございませんでした」



そう言って、古高は私を抱き起こしてくれた。

―今日はここまで―

次に彼はそう言うものだと確信し、半分は残念な気持ちと、半分はほっと安堵し胸を撫で下ろした。




「きちんと、順序を踏むべきでしたね……」




指の噛み痕を労るように優しく舐められたのが、続行の合図だった。



赤い舌を覗かせ寄越す、ねぶるような視線にゾクリとした。



まるで獲物を狙う猛獣が舌舐めずりをするよう。



見たことのない古高の表情に目を合わせることもままならならず、たまらず視線を逸らす私の指は口内に囚われる。



うねうねと指に絡み付くねっとりとした柔らかい感触が気持ち良く感じてしまったのは隠したつもりだったのに…。




「…ふっ…可愛らしい…」




失礼致します、と律儀に断りを入れたあと、彼の重みの加わったベッドが沈む。



解放された手をぐいと引き寄せられ、バランスを崩した私は彼の胸に体を預ける。




「お嬢様の初めてを、わたくしに下さいますか?」




その言葉の本当の意味はわからなかったけれど、古高になら何をあげてもいい。




「何も怖いことも恥ずかしいこともありません。
お嬢様は、わたくしの言う通りにしてくださればいいのです。…安心して、身をお任せください」



古高の言葉を信じて頷いた。



優しく丁寧に唇を塞がれる。



互いのものを重ね合わせる気持ち良さに酔い知れながら、深く浅くを何度も繰り返す最中、



途中までめくれたベビードルは簡単に取り上げられてしまった。



反射的に隠してしまいたくなるけれど、”恥ずかしいことじゃない”彼が言った言葉を信じ、晒す無防備な胸。




「とても綺麗だ…」

「…っ」




片房を大きな手の中に包まれて優しく捏ねられると、また少し怖くなって彼の顔をそっと窺う…



目が合うと、今度は貪るように唇を奪われた。



さっきよりも深く激しく、唇で舌で侵され、それに気を取られていると突然、衝撃が走る。




「んぐっ!…なに?!」

「…ココ…お好きなようですね…」




離れていく唇を寂しく思っていると、それは胸の中心を、はむっ、と咥え込んだ。



口内の温度と粘膜の柔らかさに包まれる気持ち良さに、思わず溜め息のような吐息が零れてしまう。



続けて舌先が固くなった中心を上下左右に弾き始めると、走ったわけでもないのに心臓がドキンドキンとして、浅くなる呼吸。




「んぁ…」




触れられないもう片方が切なくて漏れ出た声。



彼にはそれだけで十分伝わったようだった。



切なく主張する片方を口に含み、離した片方は長くきれいな指が抓み上げる。



両側から与えられる衝撃は、想像以上にたまらないものだった。





しばらくすると、どうしてかショーツの中がムズムズしてきて、無意識に両股を擦り合わせていたことに、古高に笑われて気付く。




「そろそろ、良い頃合いでしょうか。
……ではお嬢様。仰向けになって、膝を立てて、足を広げてください」




私は何も疑わず、言われるがままそうした。




「……おや、初めてだというのに、もうこんなに大きな染みを作って…。
イケナイお嬢様ですね…」

「ひゃあっ!」




ショーツ越しに、ふに、と押された部分に先程より強い衝撃が走る。




「なっ、なに?!」

「堪えてください」




ソコを、ふに、ふに、ふに、としつこく押されるうちに段々と”ヘン”な感じがしてくる。




「…っ、ねぇ…?」




その”ヘン”な感じを伝えたくてもどう言っていいかわからず、ただ不安げな視線だけを足元の彼に送る。



すると古高はわかっているというように微笑むと、一気にショーツを剥ぎ取った。



誰も触れたのことのない秘境の裂溝を彼の指が割入る。



むずむずしていた根源を直接触れられると、満足感と快感に同時に襲われ、頭がポワンとして微睡みの中にいるような最中、



今度は体の内側を触られているような気がして、何だか気持ち悪い。




「ふっ…ふるっ、高…何?してるの!?」

「しっかり足を開いて…じっとしていて。手はお腹の上。指も噛んではいけませんよ?」




私は古高の教えに忠実に、両手をお腹の上に置いて、足を閉じるのを我慢して与えられる刺激に堪える。



ソコから聞こえる、ぬちゃ、ぬちゃ、言う粘着質な音にも耳を塞ぎたくなる。



だけど、手はお腹の上。




「ふふ…そういう素直なところ…可愛らしい…」

「…っねぇ…古高……わたし…なんか…ヘン……」



必死にそう訴えると、古高はこちらを一瞥し目を細めた、次の瞬間――



自分の意志とは関係なく腰がびくんと大きく跳ね上がった。



古高がソコから手を離したあとも、勝手にびくびくする。




「上手にイけましたね…。如何です?初めての性的快楽は」

「んっ……よくっんっわからないけど…何か…っ気持ちぃ…?」




そんな自分の体に起きたことがまだ理解しきれないでいる私の足元で、古高は服を脱ぎ始めた。




「…?…何、してるの?」




不思議に思い、ゆっくり体を起こして、私の視線は彼のある部位に釘付けになる。



古高の太股の間に、私にはない突き立つものがあったからだ。



赤黒く腫れているようにも見えるソレは、見てはいけない気がして目を逸らした。




「逸らさないで」

「っでも…」

「本番はこれからです」




すると古高は私の手に何かを握らせる。




「…なに?これ…?」




小さな輪っかの中に、薄い膜のようなものが張ってある。




「それを、わたくしのココに…付けてください。お嬢様の手で…」

「……どう、やるの…?」




すると古高は、私の左手を突き立つソレに添えさせる。




「…っ」

「これを、こうして、根元まで…」




教えられたまま薄膜を伸ばしていく途中、ソレがぴくんっと動いた。




「やっ……生き物みたい……」

「わたくしの分身といったところでしょうか。感情や感覚もしっかりと伝わります」

「…じゃあ、今のは…?」

「お嬢様にこうしてもらえて、嬉しいと…」




見ることも触れることも初めてのソレに、おっかなびっくり根元まで薄膜を覆せた。




「…これで、いいの?」

「上手に出来ました」

「…で、なんなの?コレ…」

「今夜のことが旦那様や奥様に知れては大変です」

「どうして?恥ずかしいことじゃないんでしょ?」

「恥ずかし事ではありませんが、人に公言することでもありません。
もしこのことが他の誰かに知れてしまったら、わたくしはお嬢様の執事を辞めなければいけなくなります」

「それは困るわ!」

「わたくしも困ります。ですから、そうならないためのものです」

「……でも、こんなものでどうしてバレないの?」

「…………。まあ、詳しいことは追々お話するとして…。
今は少々急がないと、そろそろわたくしのが持ちませんので…」

「…?どういう意味?」

「それも、追々…」




色々とはぐらかされたまま、私は再び仰向けに、そこに古高は覆い被さるようにして。




「わたくしと、呼吸を合わせてください…」




言われた通り彼と瞳を合わせ呼吸を合わせる。



何度か深呼吸を繰り返すと、下肢に違和感を覚えた。




「んっ!?」

「私を見て。私だけのことを考えて…何も怖くない…」




さっきはあんなに気持ち良かった部分に裂かれるような激しい痛み。




「いっ痛い!なに…してるの…っ…」

「お嬢様のナカに、わたくしの分身が入るのです」

「なんで…いっ…あんなの!私のどこにっ、入るのよ!?」




考えても思い当たることは一つしかない。



・・・・まさかオシリ!?・・・・




「やだっ!」

「これからが本番だと言ったでしょう?先程まではすべて前戯です。
これから、先程とは比べものにならないほどの至極の快楽を差し上げます…」

「いやっ!さっきと違うっ!」



ただただ痛いだけでちっとも気持ち良くなんてない。

それにオシリにさっきのあれが入ったなんて…




「…気持ち悪い…オシリにあんなもの…」

「ははは…違いますよ。見てみますか?」




古高は私を抱き起こし、結合部を見せた。




「……」




彼のソレが私のオシリじゃないところに刺さっていた。



私は絶句して固まった。




「女性にはオシリの他に、もう一つ秘腔があるのです。愛する男の分身を受け入れるための……」




古高は私にソコを確認させた後、首裏に手を当て、そっと寝かせる。




「少し、動きますよ…」




ジンジンする痛みと、何となく気持ちいいが混じる不思議な感じ。




「…ねぇ…やっぱり…コレ、いや…。さっきのがいい……」

「もう少し、堪えてください」




古高の動きに合わせフワンフワンと体を揺すられるうち、徐々にさっきと似たような感覚が遠くからやってくる。




「ぁ…」




その声を合図にしたかのように、古高の動きが大きくなると、ぐちゅ、ぐちゅ、という水音も大きくなる。




「わたしっ…だめっ!…おかしくなる…止めて!古高!」

「大丈夫…私を信じて…」





目の前がチカチカしてきて、さっきと似たような感覚の何倍もの衝撃が束になって襲ってくるようだった。



ぎゅっとシーツを握り締めた…



そこで私の意識は途切れ――









――意識が戻ると、眩しい光が目に染みた。



乱れていた筈のシーツもシワひとつなく、私はきれいにベッドの真ん中に寝ていて、きちんとベビードールもショーツも身に付けていた。



いつもと何も変わらない朝だった。



・・・・もしかして、夢?・・・・



曖昧な記憶を辿りながら、体を起こすと…




「…ぃっ…」




まだソコに残る痛みが夢じゃないことを教えてくれた。




おわり。




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