●○艶モノ※壱拾八禁※○●

□主人と執事の関係〜教育編/サディスティック編〜
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じり、じり、じりり



バスルームから出てきたばかりの私に無言で迫り来る古高に、バスローブの合わせ目をぎゅっと握りながら後ずさる。



こうなっては、いつもの優しい彼はどこにもいない。



追い込まれた先にあった一人掛けのソファーに、ぽすん、と尻もちをついた。



私を見下ろした彼は、妖しげに口角を引き上げる。



部屋の照明が落とされると、古高は躊躇なく両足を掴み開脚させた。



唯一頼りの背の高いスタンドライトは、スポットライトのように淫らな姿の私を照らし出す。




「やめっ…て…」




彼の肩をぐいぐい押し返して抵抗しようとするけれど、それは両足をしっかり抱え込まれ叶わない。




「…悪いお手だ…。そのようなことをお教えした覚えはございませんが?」




僅かな怒気を含ませた言葉のあと、彼はおもむろにタイを外す。



そして、それで私の手首を後ろ手に縛った。




「っ、なにするのよ!?」

「お行儀の悪いお手はこうするしかありません」

「イヤよ!!」

「……?これではご不満でしたか……。
お望みとあらば……全身を縛って差し上げても良いのですよ」




脅すような低い声が耳元で囁いては、言い返せない何かがあった。




「ご満足頂けたなら大人しくしていてください」




ちりっ、とした痛みが内股に走った。



ちゅ、ちゅ、と何度も肌を吸われる感覚は悔しくも気持ち良くて…



彼がそれに飽きる頃、一度も陽に当たったことのない白い肌には痛々しいくらいにくっきりとその痕が残った。



両股に幾つも。



そして抵抗しなくなった私に満足げに微笑んで、蝶結びの片端を引っ張る。



簡単に結び目の解かれたバスローブは左右に大きく開き、まだ湿りの残る肌を晒す。



自由を奪われた両手は崩れた衿元を直す事も許されない。




「…んっ」




まだソコを覆っていたショーツの生地をスライドさせ、ぬちょっ、


小さな粘音を上げきれいに合わさっていた唇が押し広げられる。



次にクるものを覚悟して唇を噛んだ。



なのに、クる筈のものがなかなかこない。



不安になって股の間の彼を窺うと、それを待っていたかのような微笑と目が合う。



まるでこれから始まることを私自身も期待していたみたいで、羞恥に頬が熱くなった。




「なんなのよ…」

「……」

「ちょっと…何とか言いなさいよ…」

「……」



私の質問には答えず、古高の視線は押し広げた私のソコにじいっと留まったまま…



腰で座るような形でいる私と椅子との隙間を作らないようにして彼がいるから立ち上がることもできず、



身をよじれば目の前で晒された二つの房が揺れるのは、自らの羞恥を煽るだけ。





「何がしたいのよ…ヘンタイ!」

「……見られているだけでこんなに蜜を垂らして……。ヘンタイはどちらでしょう?」

「だっ、誰に向かってものを言ってるのよ!っ…」




私が強く反抗すると、彼の中指が見せつけるように透明な糸を掬いあげ、それを晒された二房の片方の尖りに塗りつけた。




「ぅっ…」

「これは、何です?……もう椅子まで汚してしまいそうなほど、溢れていますが?」




クルクルとやんわり撫でられているだけなのに、自身の潤滑剤のせいで異常に感じてしまう。




「そんなに嫌だと仰るなら…もうお休みになられますか?
わたくしも、無理強いは好きではありませんから…」




なんて意地の悪い執事だろう。



ここまで追い込まれて、放置されたら辛いのは私の方だ。



結局いつも彼の思う壺。



悔しさと諦めから古高を睨みつけると、彼は無駄に優しく微笑んでソコに顔を埋める。





「…あぁっ!」




突然キツク吸われた蕾から、身体じゅうの血液が沸騰したようだった。




「いやぁ!…そんなに…やめて…」




私の弱々しい抗議の声は、恥丘越しの彼の視線に窘められる。




私よりも頭が低い位置に在るのに、見上げてくるその瞳には有無を言わせない支配力を感じて、ゾクリとした。



抵抗すればまたどんな辱めを受けるかわからない。



きっと彼は私がイクまで満足しないから…



したいようにさせなければ、終わらない。



外皮から内側の粘膜まで丁寧になぶられて、声を我慢して唇を噛んで眉間に皺を寄せる私を鼻で笑う吐息は、十二分に濡れた湿地にはヒヤリとした。






膨れ始めた蕾に粘液を絡め、ぴちゃ、ぺちゃ…




「ふあ…っ、ダメ…」

「今日のお嬢様は素直ではありませんね……。
では、これでも、”ダメ”ですか?」




剥かれた蕾を吸われて舐められて好きに弄ばれ、高み近づくと舌が指に変わるのは、私のその瞬間の表情をしっかり見届けるためだ。




「……さあ、好きな時にお逝きなさい」




激しく擦りあげる指。



煩い卑猥な水音。




「いや…やあぁ…」

「ほら、こっちを向いて…。わたくしにその可愛らしいお顔をよく見せて…」

「……んあぁぁッ!!」







私がイッたのに満足すると、古高は手首を縛っていたタイを外し自分の衿に結び直す。



そして、乱れた髪を手櫛で整えると、労うような優しいキスをくれる。




「良いお顔でした…」



そうしてまた、優しいいつもの彼に戻る……。




おわり。
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