05/06の日記
22:29
闇の森親子
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闇の森で飼われている(暮らしている)皮を変える人
「ねぇレゴラス、あのね」
「なんだい?」
「怒らないでね」
「それ言うってことは僕はきっと怒っちゃうのだろうね」
「わかんない」
「…善処はするよ。で、何をしたんだい?」
「ナイショ。けど、私がどっちに逃げたか教えちゃダメだよ」
「誰に?」
「あ、来る、じゃあね」
それだけ言うと、彼女はピョーンと跳ねるようにして去っていった。
「…変なの」
「レゴラス」
「!!」
レゴラスが振り返ると、そこには闇の森の王ことお父上が立っていた。
「あの毛玉がどこに行ったか知らぬか」
にっこりと微笑むその顔は、表情とは裏腹に大層ご立腹なのが見て取れた。
「…やはり何かしでかしたのですね。」
「あぁ、なんとも可愛い悪戯をな。」
絶対可愛くない悪戯だ
「何をしたか伺っても?」
「まだ飲んでいない酒樽を全部川に流しおった」
「うわぁ」
「すぐに連れ戻せ。ワガママ放題の毛玉め、説教だ説教!」
その後、プンスコ怒る父上の前に彼女を見つけて連れていったが、「飲み過ぎは体によくないと思って」とうるうるしながら言う様子に態度は軟化。「知恵が足りん思いやりだな」とかなんとか言って許してしまう王はやっぱり甘いなと、キャッキャとまた悪戯して遊ぶ彼女を見ながら思うレゴラスであった。
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