α

□愛
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 バカばっかり。付き合いきれない。本当に、みんな死んでしまえばいいのに。

 私の苦しみなんて、きっとこの人たちにはわからない。ここに私の理解者はいないんだ。


…………


 「そのままでいいから、そこを動かないで。」


 …………………先生?


 「私が助けてあげるから。…私はあなたの味方でいるよ。」


 もしこれが「愛」だというなら、私は死んでもいい。
本気でそう思った。世界が眩んだ。
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