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□もしも
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もしも、明日リヒトがいなくなったら
俺はどうするのだろうか。

ホテルのソファーに座りながら、そんな事を考えていた。
俺は吸血鬼、リヒトは人間。これからも
ずっと一緒にはいられない。
ーじゃぁ、リヒトがいなくなったら、、

「俺、、どうするんスかね。」

こうしてる今だってどんどん時間は過ぎていく。時間は、止められないから。
「おい、邪魔だ」
「ぅん。。」
「よけろ」
「ぅん。。」
「聞いてんのか!!」
「はぃっっ!?
 ぁ、リヒたん。どうしたんスか?」
「邪魔だっつってんだろクズネズミ」
「いや〜、ちょっと気づかなかったスよ。ごめんごめん」

まぁ〜、とりあえず別の場所、、
「おい」
「なんスか?」
「お前、今日どうした?」
「。。ぇ、えっと?
 あー!ちょっと高級ホテルだから   さー!ぇっと、、ソファーのふわふわ
 感を満喫しようかと!あはは。。。」
「。。真面目に答えろ。」
「。。。うん」

「もし明日、、リヒたんがいなくなったら俺はどうすんのかな〜って。ちょっと考えてただけっスよ。
別にいなくなったって俺はどーでもい いんスけどね?
もうそろそろ飽きてきたし新しい主人と取り替えっこしようと思ってたし!」

ー嘘。本当はずっと一緒にいたい。
 リヒトの代りになる人なんてないのに

 けど、これでいいんだ。
 
「俺は、良くないけどな。
 何勝手に替えるとか言ってやがる。
 お前の意見なんて聞いてねーんだよ」
「じゃぁ、、聞くけどリヒたんはさぁ
 、、、俺といて何が楽しいんスか?」

 自分で言っといて声が震えた

「何って、お前といれる事が楽しい、、じゃなくて嬉しい?からだろ。」

「はぃ?、、ぁ、はい」
え、ぇ、えっと、、あの。。それって、、それって、そうゆう意味ってことでいいんスか?
、、不意打ちとか。。本当やめて欲しいッス
「なんだよ。突然にやけて、、
 気持ちわりぃ」
「えぇっと、、ね、うん。
 俺、やっぱ大丈夫っス!
 あのさ、今日は一緒に寝ていいっス か?なんか、そうゆう気分で」
「はぁ?、、今日だけだからな。。」
「うん。ありがと、リヒたん」

あー、なんか、、大丈夫だな。
色々吹き飛んじゃったし。
1人で勝手に寝始めちゃうリヒトの後を追って俺も布団に入る。

もしも、明日リヒトがいなくなったら。
きっと俺は、悲しくてどうにもならないだろうけど。
それに負けないくらい幸せな日々があるんだろうなって、
リヒトの背中に抱きつきながら、そんな幸せな未来を思い描いたんだ

             〜END〜
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