花の妖精
□新たな仲間
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僕はミラに強制的に食べらされているグラタンを食べながら週刊ソーサラーを読んでいた。
ながらでご飯食べちゃダメなんだけどね。分かってるよ。だって読みたいんだもん。
美味しいけど食べたくないご飯食べてるんだから多めに見てよ。
『ラル〜何見てるの〜?』
『週ソラ。あ、またナツが街を半壊させたこと書いてある』
“火竜、ナツ・ドラグニル また街を半壊させる!”と言う見出しで書かれているナツの記事を見つけた。
本当壊すの好きだな。いや、ナツだけじゃないけど。
エルザやグレイだってよく物壊すし。まぁ僕もだけど。
あ、ミラがまたグラビア出てる。今回は黒いビキニか。セクシーだな。
そんなことを思いながらグラタンを頬張っていると、勢い良くギルドのドアが開いた。
『あ、ナチュとハッピーが帰ってきた!』
『あららー帰ってきていきなり暴れてるし』
ミスティーの声にドアの方を見るとナツとハッピーと、知らない人がいた。
ナツはいきなり人を殴ってる。て、サラマンダーの情報、ガセだったんだ。残念。ミネスティールのことも何か分かるかもって思ってたのに。
てか、ミスティー。キミまだナツのことちゃんと言えないんだね。
『ミラ、あの人危ないと思うよ』
僕はナツが始めた乱闘の近くにいる新人さんらしき人を指さした。
もしここに入りたい子だったら巻き込まれたら可哀想だよ。怪我……で済めばいいけど万が一の場合ね。
そう言うとミラは「ちょっと行ってくる」と新人さんのところに向かった。
『あ!ミラ!!』
『ん?』
ミスティーが叫んでいきなり飛び出した。
何事だ、と見るとミラがエルフマンの下敷きになって魂が抜けていた。ありゃりゃ新人さんがわたわたしている。
あら、今度はグレイがナツにパンツ取られてる。そのままナツがグレイのパンツを僕の方に振りかぶって「ラル!パス!!」って────……
『いらないし!!』
「あ!テメッ、ラル!!俺のパンツに何しやがる!!」
『うげっ、ちょっとミラー。僕、海老入れないでって言ったじゃんかー』
「聞けよ!!人の話!!」
グレイのパンツを花びらで叩き落としたらグレイに怒られた。
まぁ、僕はそれを無視してグラタンに入っている海老についてミラに文句を言っていた。
だってさ、グレイ君よ。僕は昔海老が喉に詰まりそうになって死にかけたんだ。それから海老が嫌いなんだよ。