花の妖精
□VS鉄の森
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エルザに頼まれた僕達は翌日、マグノリア駅にいた。
「何でお前と一緒じゃなきゃなんねぇんだよ」
「それはこっちのセリフだ。エルザの“助け”なら俺とラルだけで充分なんだよ」
あ、また始まった、とベンチに座りナツとグレイを見た。本当喧嘩好きだな。
『ねぇ、何でルーシィがいるの?』
『あー、ダメダメミスティー。ルーシィは自分1人だけ仲間外れにされるのが嫌だからついてきちゃったんだよ。ここは黙ってあげなきゃ』
「何を勘違いしてるか知らないけど、あたしはミラさんに頼まれただけだから」
『ほら、気にして言い訳にミラを出してきたよ』
『ごめんね、ルーシィ』
「やめんかァ!!」
さて、本当にミラに頼まれて来たらしいルーシィをからかったとこだし、そろそろエルザが来るんじゃないかなぁー。
『あ、来た』
「すまない、待たせたな」
「荷物多っ!?」
うん。やっぱりルーシィはツッコミ役だね。いいツッコミだ。
にしても、またナツとグレイが肩を組んでいる。実は仲いいんじゃないのか?それに騙されているエルザもエルザだけど。
「で、君は?確か昨日ギルドにいた……」
『ほら、傭兵ゴリラを倒した子だよ』
「ああ。小指1本で倒したと言う……。君だったのか」
ぶぶっ!小指!1本!僕は倒したとまでとしか聞いてなかったけど……。
『凄いじゃん、ルーシィ』
「その親指折ってもいいかしら?」
親指を立てて言うとそう言われた。怖い怖い。
ていうか、今から列車乗るのかー。まぁ、駅にいるから列車以外ありえないけど……。
ちょっと、憂鬱だな。