花の妖精

□ナツ、村を食う
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──ミー達がクローバーの街を出て2日がたった。


そして今は“くもの巣谷”にいる。


呪歌の戦いの後、ラルは魔力を使いすぎちゃって寝ちゃった。


本当はミーが運びたいけど、みんなに止められた。だから今ラルはグレイが背負っている。



「あー、もう!ちょっとハッピー!あんたまた迷ったでしょ!?歩いても歩いてもマグノリアの街につかないじゃない!この方向音痴ネコ!!」


「またって失礼しちゃうな。この間は迷わなかったよ。今回が初めてなんだ」


「初めてでも何でも迷ったのには間違いじゃない!!」



ギャーギャーと騒ぐルーシィを横目にミーはラルを見る。


やっぱり心配だなぁ。ラルはすぐ無茶しちゃうし。いつも大丈夫ってヘラヘラ笑ってるけど、大丈夫じゃないよ。


ミーの魔力、分けてあげれたら良いのにな。


そんなことを思っていたらみんなのお腹が鳴り始めた。



「腹減ったなぁ〜」


「言うな。余計に腹減るだろうが」


「減ったもんは減ったんだよ!!」


「だから!減った減った言うんじゃねぇ!!」



いつもの如くケンカを始めるナチュとグレイ。お腹減ってイライラしてるみたいだ。



「確かに……減ったのぉ〜」


「「だから!」」


「よせ」



そう言ったエルザのお腹も鳴る。みんなお腹空いたんだね。


するとミーのお腹も鳴った。



『……………………』



どうやらミーもお腹空いてたみたいだ。
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