花の妖精

□天使の笑顔
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「いやー!終わった終わった!!」


「あいさ─────っ!!」


「本当、一時はどうなるかと思った……。すごいね、ウルさんって!」



喜ぶナツとハッピー。ホッと安心しているルーシィ。ルーシィの一言で優しそうな顔をするグレイ。


俺達やりましたよ!感万歳ですなぁ。


と、僕は寝転びながらそう思ったのだった。



「って、ラルは何で寝転がってるの?」


『魔力が残り少ないからだよー。いやぁ、若い者は元気がいいねぇ』


「あんたって、あたしより年下よね……」



寝転ぶ僕を見下ろすハッピーにそう言うとルーシィの呆れた声が聞こえた。


そうだよ。僕はこの中で一番年下なんだ!(ネコ除く)


けど!最後にすんごい魔力使っちゃったからねー。


デリオラめ、死んでるなら死んでるで、そう言えっての。


そう思いながら僕は起き上がると、今だはしゃいでいるみんなに向かって声をかけた。



『でもさぁ、忘れちゃいけないよー。お仕置きを♪』



そう。一気に奈落の底へ突き落とす一言を。



「そうだ〜!お仕置きが待ってるんだった!」


「その前にやることがあるだろう。悪魔にされた村人を元に戻すのが本来の目的ではないのか」


「え?でも、デリオラは──『あれはデリオラのせいじゃないよ』え?」



驚いているルーシィに『まぁ、もうちょっと待ってな』と言う。


もうすぐ僕の相棒が来るはずだから、と。



そして、リオンが何か知っているのではないのかと、みんなは疑うが、リオンは知らないとのこと。



「考えてみろ。3年間、俺達も同じ光を浴びていたんだぞ」


「そっか!確かに!」


「気をつけな。奴らは何かを隠してる……。ま、ここからはギルドの仕事だろ」



そう言ってそっぽ向くリオン。ナツがまだ何か言いたそうにしていたが、エルザに止められた。



「奴にも奴なりの正義があった。過去を論じる必要はもうない。行くぞ」


「まっ、『はいはいー。ナツくん早く行きましょうかー。それから呪いのことはもう分かってると思うから』」


「え?」


『あ、僕じゃないよ。ミスティーが。多分村にいるんだろう。早く行ってあげて』



僕はそう言ってにっこり微笑みながらそう言った。



「ラルは?」



動かない僕を不思議そうに見るルーシィ。僕はああ、と口を開いた。



『まだ動けなかったりするんだよねー。だから、先に行ってて。すぐに行くから』


「う、うん」



少し戸惑いながら頷くルーシィに手を振ると、グレイがリオンに何か言ってるのが目に入った。


喧嘩なら止めようとしたが、グレイが微笑んでいたから喧嘩じゃないだろう。


そして、その場に僕とリオンだけが残った。





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