花の妖精

□幽鬼の支配者
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次の日。


僕とミスティーはギルドを見て目を見開いていた。



『ギルドが……!』


『どうなってるの!?』



僕のギルド、妖精の尻尾が変わり果てた姿になっていた。



『何だよ、これ……!!』


『ラル、落ち着いて。とりあえずみんなを探そ!』


『……そうだな。すまない、ミスティー』


『いいよ!』



僕とミスティーは一先ずギルドの地下に向かった。そこから声がするし、みんなの匂いもする。


きっと、そこにいるはずだ。




**********




『みんな!』


「ミスティー!ラル!」



みんなは地下にいた。ミスティーは『みんな無事だったんだー』と言っているが、僕は真っ先におじーちゃんの所に向かった。



『おじーちゃん!これはどういうことだ!?なぜギルドが!!』


「落ち着け、ラル」


『これが落ち着いていられるか!!』



僕は呑気に酒を飲んでいるおじーちゃんに言う。どうして、ギルドがこんなふうになってるのに落ち着いてんだよ!?



「闇雲に怒っても解決はせんじゃろ……。冷静になれ」


『……ああ、ごめんなさい、』



僕は落ち着くために、深呼吸をする。そして、改めておじーちゃんに向き直った。



『……やったのは?』


「……幽鬼の支配者(ファントムロード)じゃ」


『!! ファントム!!』



幽鬼の支配者、ファントムと言えば、昔からやたらとうちに対抗してきた奴らだ。


そいつが、何故今となって……?





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