花の妖精

□反撃のとき
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────マグノリアの東。


そこにはマカロフの昔からの知人、ポーリュシカが住んでいた。


そこにマカロフとラルは運び込まれた。




────パシンッ!



乾いた音が響いた。


ポーリュシカがマカロフの頬を叩いた。それにアルザックとビスカは反応する。



「ち、ちょっと!!」


「マスターに、いや、怪我人になんてことするんですか!?」


「歳がえもなく無茶をするからこんなことになるんだ。全く、馬鹿な人だね……」



ポーリュシカはそう言ったあと「あんた達もいつまでいるんだい!?」と2人を怒鳴りつけた。


看病をしたいと言う2人に「辛気臭い顔は病人にとっては一番の毒だよ」と2人に帰るように言う。


そしてポーリュシカはラルを見てため息をついた。



「この子も昔から手間をかけさせる子だね……」



ポーリュシカは2人に連れられてきたマカロフとラルを見て目を見開いた。


そしてマカロフよりも先にラルの治療に取り掛かった。


ポーリュシカの家についたころのラルは虫の息で、生きているのが奇跡だとポーリュシカは言った。


今は一命を取り留めて安定しているが、1歩遅かったから本当に危なかったらしい。






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