memory.
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『────あ。』
「? どうしたの?」
『霊圧制御装置にヒビ入ってる』
昔、阿近さんから貰った霊圧制御装置のブレスレットにヒビが入ってた。
いつ入ったんだろう。前に一回これ壊れて大変なことになったんだよな。
あたし、霊圧だけだったら隊長クラスだし。隊士達がいくら剣八さんが常に垂れ流している霊圧が大丈夫だからって全開のあたしの霊圧はだいぶキツそうだったからね。
阿近さんに見てもらわないと。
『やちる、あたし十二番隊行ってくるね。弓親に聞かれたらそう伝えてて』
「うん!わかった!」
あたしはそうやちるに告げると十二番隊に向かった。
*********
────技術開発局。
「……へへ……。ホントよくできてるよなー。コイツ……。早く返却されないかな──……。うへへへへへへ…!」
「また見てんのか、鵯州」
画面を興奮気味で見ていた鵯州に阿近が声をかけた。
「ここんとこ毎日じゃねぇか。よく飽きねぇな」
「うるさいな阿近。俺が見つけたんだ。俺のモンだ。どけだけ見たっていいだろ」
呆れ気味に言う阿近に答える鵯州。阿近はまた呆れたように鵯州を見た。
「まぁ、確かにお前がそうして電波放送見漁ってなけりゃ、見つかんなかった義骸だろうけどな」
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