Raburaibu!
□スクールアイドルの存在
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――――朝
誰も居ない少し大きめのアパートの一室
ジリリリ
目覚ましの音に鈍く反応する人が居た。
目覚ましを探り叩くように止める。
一つ間を置いてムクリと布団から出て背伸びをした。
日差しが差し込んでおり今日は快晴だ。顔を洗い、テレビを付けニュースを聞きながら朝御飯の支度をする。
トースト二枚にサラダ、それと砂糖を二杯入れたコーヒーをテーブルの上に乗せ、座布団の上に座り食べる。
ニュースは事件やスポーツの事を熱心に報道しているが、聴いてる本人はあまり感心がなかった。
無表情のまま食べ進める。
『今、話題になっているスクー…』
リモコンでテレビの電源をoffにして歯を磨き制服に着替える。
白い学ランと少し目立つが本人はあまり気にしない。
そして、鞄を持ち靴を履いて。
キィ…バタン
と無言のまま、家を出た。