Raburaibu!

□μ'sミュージックスタート
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「………そうか…」

大体事情は把握した。
穂乃果が自分に嘘をついたのだ。
穂乃果がμ'sを…アイドルをやめる…か………
その間にも

「まだ間に合うかな。」

「え?何をするつもりなの?貴明」
「決まってるだろ」

これしかないっ

「追いかけるんだ!」

俺は穂乃果を追いかけるため走ってった。

――――――――

とある公園…
ふぅ…穂乃果を見つけた。
ベンチに座り落ち込んでいる。
泣いてるようにも見えた。
それを見て俺は心が苦しくなった…
まるで、昔の俺を見てるみたいで。

穂乃果に一歩一歩近づいていく。
それにつれ心も苦しくなってくる。
まるで、昔の俺の闇に近づいて行ってるみたいで。
昔の大海もこんな感じだったのだろうか…

「穂乃果」

平常を装い穂乃果に声をかける。
穂乃果は気付いたようだ。
背中を震わせている。

「穂乃果」

「ほっといてよ」

思わぬ言葉が返ってきた。
それは俺を突き放そうとしている感じ…
でも俺は負けない。

「穂乃果」

「ほっといてよっ!!!」

「嫌だ!!!ほっとくなんて、俺が出来るか!!お前の事が好きなんだから!」

穂乃果が言葉に反応したのか目を見開き俺をみる。

「やっと見てくれた。ちょっと待ってろ」

出来るだけ優しい感じで言う。
すると穂乃果が

「………うん…」

と言ってくれた。

――――

「ほら」

「………ありがと…」

穂乃果にジュースを渡す。

「飲もうぜ」

プルタブを開け一気に飲み干す。
喉の乾きが潤った。
穂乃果も飲んでるみたいだ。
すると穂乃果が話し始めた。

「なんで、海未ちゃんに叩かれたのか…わからないよ…」

はぁ………
気付いてないのか…

「それはな………やっぱやめた。」

「え?」

「それは自分で気づくべきだ。後は海未に聞くかだな。」

そうじゃないと、こんな大事な事は俺には言えない。

「海未ちゃんに聞くなんて………無理だよ…」

まあ、喧嘩してるもんな。

「………昔話をしようか…俺の」

「昔………話?」

――――
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