私の片思い日記 東堂夢

□私の片思い 2
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結局余分に一つ作ってしまった

一応四つ作った

一つはもちろん日頃お世話になっている福富寿一くんのだ

もう一つは福富寿一くんの幼馴染みの新開隼人くんの

さらにもう一つはいつも福富寿一くんと仲がいい荒北靖友くんの

あともう一つはあげる予定すらない東堂くんのだ

しかも東堂くんのは若干多めに入れてある

馬鹿だ私イイイイイイイイイ!!!どうせ家でひとり寂しく食べるくせに!!!そんなの多くしてどうすんのよ私のバカ!!!!


もし、もしだが、東堂くんに渡せる機会があれば渡そう

Ifの話だ、If!!!

ちょっと早めに終わったし、せっかくだから出来立てを渡したい

校門の前で待ってたら迷惑かな

いやもう迷惑とかいいから行こう、せっかくだから!!



無駄かと思われたクッキーたちが東堂くんの口へと運ばれる

ああ、その細長い指でつままれるクッキーは幸せだろうな

私もクッキーになりたい

「って馬鹿か私はアアアア!!!」

「何をしているんだ、リム」

ふいに誰かが校門の前で一人、真っ赤な顔をして叫んでいる私に声をかけた

まあ、その声は福富寿一くん以外ありえないんだけどね

こんな馬鹿なことしてる私に声をかけるのは君くらいだよ、ほんと

部活帰りの三人だ

福富寿一くん、新開隼人くん、それに荒北靖友くん

わあ、カッコイイなみんな

もちろん東堂くんが一番だけど

「よーっす!福富寿一くんと新開隼人くん!あ、荒北靖友くんも!…フアアアアア?!?!ととととととと、とくん」

三人かと思いきや四人であった

しかも、東堂くん

目が合いまくってる!!!それどころかそのキョトンとした顔!!!!写メりたい!!!それでポスターにするんだアアア!!!

「どうしたんだ?そんなにあわて…ああ」

福富寿一くんは隣にいる東堂くんを見て、勝手に納得した

察してくれてありがとう…!
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