銀魂長編トリップ篇

□第二訓
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お…

お………だい…


またこのパターン…
聞こえる声に響く音がまた頭が痛む
やっぱ夢だったんかな?とゆっくりと目を開けば…


「おい!キミ大丈夫か?!」

見覚えのあるゴリラがいた。

「近藤さんこの女今絶対近藤さんの悪口言ってましたぜ?」

「!近藤さんに沖田くん!!」

「なんだ二人とも知り合いか」

「っ?!!土方さん!」

「…あ?」


「……」
「………」

「……」
え、なにこの空気…やばいこの空気多分なんかやばい…なんか言わないと
「あ、あのぉ〜」

「はい。職質。屯所までご同行願おうか」

_
__
___


「……」
わーなにこの重い空気。恐い無言恐いよ。最初会う人間違えた!銀さんに会いたかった!

真選組屯所に着いた私は少し広目の和室に通された

「で、なんでてめぇ俺たちのこと知ってんだ?」

静寂をきる土方さんの声
あ、やばい。イケメン…。

「おい」

「え、あ、え〜〜っとなんでと言われましても〜その…」
トリップしてきましたなんて言っても信じてもらえないよね…えーどうしよう…あーもう誰か助けてくれ!

「い、いやあの真選組はあの人気だから色々とだからその、知ってると言いますか」

「どこに住んでやがる」

「え!?」
とっさの質問に頭が回らず、あのーえーとあのあれ!テンパって言葉が出てこない

「こりゃあ怪しいですねィ。攘夷浪士の回し者かもしれませんぜィ?拷問にかけやしょーか」

「え゛?!!ぢょっっ」

「まーまーまーま。落ち着けって。二人にそんな詰め寄られたらお嬢さんも緊張しちゃって言いたいことが言えなくなるだろう?」

二人の真ん中に胡座をかき座っていた近藤さんが口を開き二人を静める

「この二人はこんなんだけどホントはいいやつらなんだよそんな怖がらないでくれ」

と笑顔で言う近藤さんに
いや、恐いよ。いいやつなのは知ってるけど生だと迫力はんぱねぇーよ。
と心の底から思った



「あーじゃあそうだなまず名前聞こうか」

「…瑠架」

「瑠架ちゃんか!可愛らしい名前だ、瑠架ちゃんはなぜ道の真ん中で倒れてたんだ?」

「なんででしょう…ね」

「お家は?」

「いや…」

「君のお家はここら辺かな?」

「……」
ここら辺てか次元が違います。あーどうしよう…なんて答えよう…

「…記憶がないのかな?」

眉を下げ心配そうに言ったその言葉に閃いた。記憶喪失でいこう!

「…はい。なんだかなにも思い出せなくて」

「自分のことも?」

「はい何にも覚えてなくて」

「でもさっき自分の名前言ってだぜ?」

「あ、やべ」
っ!漏れた言葉に咄嗟に口を塞げば

「近藤さんこの女ウソついてますぜ?ますます怪しいじゃねぇーですかぃ?やっぱ拷問に…」

いやいや!この人どんだけ私を拷問にかけたいわけ??

「瑠架ちゃん素直に口を開いてくれないとキミを帰せれないんだよ。親御さんも心配してるだろう?だから、ね?」

これ以上嘘をつき続ければとるべき手段はとると聞こえた私はいい嘘なんか見つからなくて(この日ほど語録の少なさを恨んだ日はない)全てを話した
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