黒バス short
□紫原敦
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「電車まであと5分ほどあるね」
外の冷気でキンキンに冷えた手を無意識に摺り合わしながら紫原に問い掛ける
「だねー…なまえちん寒いのー?」
ソレに気付いた紫原はなまえの顔を覗き込み聞いてくる
「え?」
「こうやるとね、もっと温かいよー」
そう言うとなまえの両手を自分の大きな掌で包み込む
「ね?温かいでしょー?」
なんて言いながらふにゃりと笑う紫原に胸キュン
(ホント大きい子供みたい可愛いな…)
なんて思いながら紫原の顔をマジマジ見てると近づく顔
“え?”思った時には遅くて自分の唇に触れる柔らかい感触
「っ?!」
「チューしちゃった」
そう言いながら、なまえの唇に指を滑らす紫原
「あ、あつし?!」
「だってなまえちんがいけないんだよーずっと見てるから可愛くてチューしたくなるじゃん」
なぜか口を尖らせ不服そうに言う紫原は続けて
「他のヤツにそんな無防備な事したら許さないから」なんて独占欲丸出し
スルリとなまえの耳に指を滑らせ顔を近づけ耳元で囁く
「…ねぇ」
「ん?」
「もう一回してもいい?」
答えなんてわかってるくせに首傾げて聞く私の彼氏は今日もあざとい。