黒バス short
□黄瀬涼太
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「黄瀬くん部活行っていいよ」
そう言い彼と私が机を挟んで作業するは委員会で出されたポスター作り
大会を控えた彼に練習を休ませるのは悪いと思い口を開く
(てか逆にいるとドキドキして作業が進まん!)
だがそんな思いもむなしく
「いやっス」
即答で返される
作業を進める中
「…ねぇ、なまえっち」
名前を呼ばれ顔を上げればムカつくくらい整った端麗な顔
「何?」
うるさい心臓をひた隠すよう素っ気なく返事をすればムッとする彼の顔
「なんか最近なまえっち冷たいっスね」
彼の言葉にドキッと跳ね上がる心臓そんな私情を悟られないよう
「普通だよ」
なんて作り笑いをして作業に掛かる
彼に片思いしてからは今まで普通にしていたことが出来ずさっきみたいに冷たくあしらってしまう
もっと普通に今まで通りにしたいのに…
特に会話もなく静寂が包む中徐に彼が机から身を乗り出し私の鎖骨辺りに手を触れる
「ッ!?」
急の出来事に腰が引けイスが鳴る
「き…ッせくん!?」
声が上擦り変に裏返る
「なまえっちの鎖骨色っぽいっスね…」
骨の形に沿うように親指が行ったり来たり
誘われるかのように唇を寄せ、かぷりと甘噛みされれば
「ん、」
変な声が出る触れられた箇所全てが性感帯にでもなったかのように腰がピクッと跳ね逃げるように身を引けば逃がさんとばかりに首裏を引かれる晒された耳元に唇を寄せ低い声で名前を囁かれればゾクゾクと栗立つ背中
彼から香る甘いコロンが頭をグラつかせ、うまく息が吸えない
「き、せく…」
「鎖骨で感じちゃった?」
そう指摘され、かぁあああっと全身が熱くなる
「なまえっちって案外エロいんスね」
「ちがっ…」
「ねぇ、オレにしか見せない顔をもっと見せて」
頬に手を添えられ落ちてきたのは優しいキス