儚い少女と舞う彼女《本編・短編》

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人を憎むな、恨むな。
これは幼いころから両親にずっと言われてきた言葉だ。私はその言葉を忠実に守りってきた。なぜか?それは、私は普通の少女なんかじゃないから。生まれた時から決まっていた運命のせい。だけど私はその運命ですら、恨むことなく受け入れていた。
ある少年は、私の心に気付いた。憎まなくとも、本当は悲しい。そんな私に彼は辛くてもオレがいるよと言ってくれた。泣きたかったらいくらでも泣けばいいと言った。その少年こそ、沢田綱吉。
彼もまた、運命に縛られた1人。だけど私は彼の運命こそ、打ち壊したい。だってあんな優しい人に…あの世界は似合わないでしょ?だから綱吉。綱吉は、私の代わりに幸せになってね。

決められた運命を受け入れた少女を助けたい少年。運命に逆らう少年を助けたい少女。
様々な思いが交錯する物語が今始まる。



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